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本田健 恋愛・パートナーシップQ&A①「パートナーとギスギスした関係が続いています。」

time 2016/05/12

本田健 恋愛・パートナーシップQ&A①「パートナーとギスギスした関係が続いています。」

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本田健 恋愛・パートナーシップQ&A

「パートナーとギスギスした関係が続いています。」

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質問者:私は今35歳で結婚して7年になる夫と息子がいます。最近夫の帰りが遅く、ギスギスした関係が続いています。子どもや経済的なことを考えると離婚は避けたいのですが、夫と話してもいつもけんかになってしまい、話し合いになりません。健さん、どうしたら少しでもいい関係に戻すことができますか?

本田:こういうケースもよくあるのですが、まず、お互い何を避けているのかということです。結婚して5年ぐらい経ってくると、お互いに対する要求が莫大にふくらみます。ロマンスの時期もとっくに過ぎ去り、こうなるはずだったという当初の期待はことごとく裏切られるので、相手に対してすごくイライラしたり、お前がこうやって当然だ、あなたもこれぐらいやって当然じゃないという、お互いに対する要求の応酬が始まってしまいます。

でも、文句を言うかわりに感謝することもできます。例えば「あなた、働いて養ってくれてありがとう」と奥さんが言い、旦那さんの方も「いや、君こそ家事をやってくれてありがとう」と言うこともできるのです。

ところが実際は、「これだけ仕事しているのに、なぜもっと家をきれいにできないんだ!」と旦那が怒り、奥さんは「あなたの稼ぎが悪いせいで汚いのよ!もっと稼いでお手伝いさんぐらい雇って」となってしまうのです。

 

質問者:ほんとに、その通り!

本田:状況は同じでも、不満の方にフォーカスするか、感謝の気持ちにフォーカスするかで、パートナーシップには天国と地獄ほどの差が出ます。自分が犠牲者に落ちて不満を言っている限り、状況は変わりません。もしこの関係を本当に変えたければ、今旦那さんに感謝できることを20個書き出してください。そのうえで、自分の不満は脇において、相手に感謝してみることです。最初はうそっぽくても、感謝しているうちに、本当に旦那さんにお世話になっているなぁという気持ちが湧いてきます。面白いもので、こっちが感謝すると向こうも調子が狂ってしまい「そうだな、お前にも感謝しているよ…」みたいな感じになります。こうなったら、しめたものです。

質問者:どのカップルでもそういう倦怠期というか、ケンカばかりの状態に陥ってしまうのですか?

本田:残念ながらそうです。それはなぜかというと、「この人に決めた!」と思う時、人はこの人なら私の期待に応えてくれると思うからです。でも、その期待に応えられる人は実はいないので、必ず裏切られたと思ってしまいます。でも、その時こそチャンスなのです。期待を裏切られた腹いせにずっと文句を言い続けるか、それともそれを乗り越えて本当のパートナーシップの素晴らしさを味わえる夫婦になるか、ここが分かれ目です。

質問者:2人が仲良くなるのに、気を付けることは何ですか?

本田:ありのままの姿で愛してもらうことです。短所も弱みも全部ひっくるめて見せたうえで、相手が去らないどころか愛してくれる、これほどの幸せは見つかりません。あなたもその幸せから決して遠いところにいるわけではありませんよ。

質問者:え?どうしたらいいんですか?

本田:「負けるが勝ち」と言いますが、「本当にあなたの言う通り!文句ばかり言って私が悪かったわ。感謝します!」という具合に、どちらかが折れられればいいのです。それだけのことです。相手に要求を突きつけても不毛なだけ。愛はどんどん遠ざかります。愛してもらいたかったら、「自分が正しい!」をやめることです。

質問者:……。

本田:一足飛びにはできませんよね。でも、これだけは覚えておいてください。あなたが結婚したのは、彼となら愛にあふれた関係を築けると思ったからです。そして、地球上で、今、彼以上にあなたの素顔を知ってくれている人はいません。彼にとっても同じです。だからここにチャンスがあるのです。あとは「自分が正しい」を選び続けて不幸のままでいるか、「負けて/折れて」愛される方を選ぶか。後者を選べば「幸せパートナーシップ」への門をくぐれます。そこには、まだあなたが体験したことのない幸せが待っています。

質問者:ありがとうございました。

 

本田健の人生相談『DearKen』パートナーシップ編