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本田健GW特別コラム2回目「 パートナーシップとライフワークの関係」

time 2016/05/02

本田健GW特別コラム2回目「 パートナーシップとライフワークの関係」
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本田健パートナーシップ特別コラム第2回
パートナーシップとライフワークの関係
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 こんにちは、本田健です。
セミナーなどで、よくライフワークの質問を受けます。そのとき、パートナーシップの例で説明すると、「なるほど!」と納得してもらえることがよくありました。それは、この2つが違うようでよく似ているからでしょう。たとえば、ライフワークもパートナーシップも、自分から欲しいと思わなければ、持つことはできません。持ったとしても楽しむことはできません。
また、ライフワークも、パートナーシップも、相手のことが好きになるところから始まります。両方とも、「好きが出発点」です。好きという回路が発達していないと、心がウキウキしたり、ワクワクできないからです。多くの人は、誰が好きか、何が好きかが分からないというところで止まっているので、何も始まりません。

 

いったん自分の好きな人や好きなことを見つけても、恥ずかしくて「好きだと言えない」片思い状態になるのも、似ています。好きすぎて、そちらのほうを見ることすらできなくなります。本当は好きなのに、たとえば、絵を描く道具、ギター、原稿用紙などをクローゼットへしまったままになっている人はたくさんいます。

 

好きすぎて、もし始めて才能がない―――つまりライフワークに拒絶されるようなことが起きたら、耐えられません。また、いったん始めたら寝食も忘れてのめりこんでしまうかもしれません。それでは困るので、「最初からやらない」と決めてしまっているのです。

 

パートナーシップでも、好きな相手に拒絶されるのが怖すぎて、好きだと告白できないというのは、誰しも経験のあることでしょう。また、好きな気持ちが止められなくなったり、愛情表現しすぎて、面倒くさいヤツだと思われたらどうしようと心配してしまうのです。けれども、パートナーシップでも、ライフワークでも大切なのは、愛をとめないこと、そして、ハートをオープンにして生きることです。

 

愛をとめないというのは、相手がどう思おうと、どういう態度をとろうと、いつも愛することをやめないことです。別の言い方をすれば、愛の出し惜しみをしないことです。また、ハートをオープンにするというのは、隠しごとをしたり、壁を作ったりせずに、素顔の自分を人に見せることです。相手に対して優しく接したり、温かい言葉をかけたりすることにもつながります。笑顔でいたり、相手の話を受け止めてあげるといったことも含まれるかもしれません。これも愛情の表現です。

 

同様に、ライフワークも愛の表現の形だと言えるでしょう。ラーメンを作ること、花のアレンジをすること、デザインすること、人を癒すこと、大勢の前で話すこと、踊ること。どんな形を取っても、それはその人なりの愛の表現です。自分のハートをオープンにして、素顔の自分で大好きなことを分かちあう。これがライフワークの基本です。

 

でも、どれだけ心をこめてやったとしても、それが必ずしも相手に気に入られるとは限りません。逆にうざくて変なヤツだと思われて、嫌われてしまうリスクもあります。あなたが一生懸命になればなるほど、そういう可能性は高まります。それでも、パートナーシップも、ライフワークも、相手に嫌われるかどうかにとらわれずに自分から愛を差し出すことが必要なのです。相手の顔色をうかがっていては、心のままに行動できなくなってしまいます。だから、相手がどう思うかは横に置いて、前に進むことです。

 

そうはいっても、ハートをフルオープンにして生きるのは怖いものです。傷つくリスクはとても高くなります。なので、恥ずかしくなったり、がっかりするぐらいなら、最初からあきらめたほうが楽だと感じてしまうのも当然です。そして、実際にそうやって生きている人がほとんどです。

 

パートナーシップがうまくいっている人は、ライフワークも自由にやっていける素地ができています。パートナーシップを続けるために、そして、それをより愛のある関係にするために、「傷つくリスク」を何度も乗り越えてきたからです。パートナーとうまくいっているということは、素の自分を飾らずに出して、その自分を愛してもらうということもできていることになります。パートナーシップで鍛えられた結果、パートナーからの愛を得ただけでなく、自分が人から愛されたり、応援されやすい人間に変われたと言えます。

 

パートナーから無条件に応援されている人は、実際に、他の人にも応援される感覚があります。逆に、パートナーがいない人は、「こんな自分はどうせ誰にも愛されない」と思いがちです。そういうわけで、ライフワークで周りの人たちから応援されている人も、素敵なパートナーシップを持ちやすいといえるでしょう。自分がやっていることを人に尊重され、感謝されている人は、パートナーからも、大事にされるという感覚を持てるからです。

 

では、パートナーシップとライフワークどちらに先に取りかかった方がいいかというと、もちろんどちらでもいいのです。あなたが得意な方、やりたい方から手をつければいいと思います。カギは、自分に正直になって、素直に人と接することです。誠実に相手と向き合おうとすれば、きっと相手もその気持ちに答えてくれるでしょう。そういう意味では、パートナーシップも、ライフワークも、「自分が自分を愛する」レッスンとも言えます。

 

気恥ずかしさを横において、相手に与えることがそのスタートです。なかなか自信が持てない、苦しいときに、相手を愛せるか、相手に心を開けるかが、分かれ道です。そこで、自分は苦しいんだから今は愛なんか与えたくないと考える人は、相手も同じように愛を出し惜しみするようになってしまうでしょう。自分が苦しいときに相手に手を差し伸べられる人は、同じように相手からも手を差し伸べてもらえるはずです。

 

ライフワーク、パートナーシップのどちらでも構いません。自分の愛するもの、愛する人をみつけてください。そして、それをとことん愛してみてください。信じられないくらい、人生が変わっていきます。きっと、あなたの愛が幸せを呼び寄せます。

 

                        本田健

 

本田健の人生相談『DearKen』パートナーシップ編